2013年08月06日

レポート 植物標本展示会(外来植物特集)

9日(金)まで開催中の「植物標本展示会(外来植物 特集)」に行ってきました。
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2013年8月5日 花あそび 植物標本展示会

アレチウリ、オオキンケイギク、オオハンゴンソウ… これらはいったい何でしょう?
これらはもともと日本に自生していなかった植物(外来植物)ですが、様々な要因で日本に伝来し、日本各地で繁殖するようになっています。
ところが、これらの植物が繁殖して増え続けていくと、昔から生えていた(在来)植物の生態が脅かされ、大きな問題となっているのです。
軽井沢も例外ではなく、多くの外来植物がみられるようになっています。

今回の展示会テーマは”外来植物”。
軽井沢サクラソウ会議が2011年から採取をはじめた軽井沢の植物標本や長野県内から集めた植物標本を資料にして、外来植物とななんだろう? 何が問題になっているのだろうか? 見つけたらどうすればよいか? といったことが分かり易く展示、解説されていました。
いし
タグ:植物標本
posted by 事務局 at 22:25| なんでも日記

イタドリと斑点病

 

 

この写真は、病気のイタドリです。独立行政法人 農業環境技術研究所の黒瀬大介さんに写真を送ってお聞きしたところ、「おそらく斑点病だろう」と診断されました。

 

イタドリは、日本の在来種ですが、1825年に園芸植物としてイギリス、オランダ、アメリカに渡って以来増え続け、大群落をつくり他の植物を枯らしてしまい大問題とされています。その原因は、天敵がいないことだろうと考えられています。

 

そのため、天敵のイタドリマダラキジラミというキジラミをイギリスに導入してイタドリにダメージを与えようという研究がすすめられています。

もう一つイタドリの天敵になりうるのは、この写真の斑点病菌です。黒瀬さんは、現在、この斑点病菌の研究をされているそうです。

 

日本には当たり前にいるイタドリとその天敵も、外国にはいないので、建築物にも大きな被害を与えるほど繁茂してしまっているのです。

生態系のバランスは、微妙ですね。

 

2013年の植物標本展示会も、89日が最終日です。

 

88日午後には、環境保全研究所の横井力研究員に来ていただいて、講演会『外来植物と生物多様性』も行います。

外来種問題について、植物の面からも考えていきたいですね。(今 来代)

 

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posted by 事務局 at 22:02| なんでも日記

2013年07月21日

ご案内 植物標本展示会(外来植物特集)

軽井沢の自然を考える
植物標本展示会(外来植物 特集)―

日にち:2013年8月3日(土)〜8月9日(金) 7日間 

場 所:旧軽井沢「花遊び展示室」(軽井沢町営駐車場 右隣)
     軽井沢町軽井沢207-3 
軽井沢駅から1.8km 末行にmap
入場無料
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《イメージ》2012年9月17〜21日 植物標本展示会 会場:花あそび


特別講演「外来種と生物多様性」 講師:横井力(長野県環境保全研究所)

8月8日(木) 13:30〜15:00  定員:20名 要申込み もちろん入場無料

特別教室@ 夏休み自由研究:「葉っぱで絵を描こう!」クラフト教室
特別教室A 押し花標本のつくり方

毎日 11:00〜12:00と14:00〜15:00の2回 (※8日を除く) 参加費:1人100円

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外来植物って?何か問題あるのかな?
 もともと生えていなかった場所へ、人間によって運ばれ、増えている植物です。 実はみなさんの周りにも外来植物がいっぱいいるようですよ。魚のブラックバスのように植物でも、【侵略的外来生物】に指定されている植物で困った問題がおきているようです。
 外来植物を標本にしてみました。外来種から軽井沢の自然を見つめ直してみませんか?
 
<クイズ:何が入っているのかな?>
 開けてビックリ!会場には不思議の箱もたくさんあるよ!

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【申し込み・お問合せ】
軽井沢サクラソウ会議 事務局 TEL:0267-48-3512


メール 
info@sakuraso.org URL http://sakuraso.org
※ツイッターもどうぞ! twitter.com/info99301798


主催/軽井沢サクラソウ会議 


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〈予告〉8/31(土) 軽井沢ふるさと探検隊「ハナバチ探検隊」

草原で進化してきたマルハナバチと、それに受粉してもらっている植物との関係について、専門家の話を聞きながら観察する。マルハナバチと仲良くなろう!
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花あそび アクセスマップ(クリックすると画像が大きくなります)

いし
 
タグ:植物標本
posted by 事務局 at 12:19| なんでも日記

2013年07月12日

自生地のサクラソウに種子

今年も軽井沢のサクラソウ自生地で実/種子ができていました。
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2013年7月12日 軽井沢 サクラソウの実

開きかけた実の上部を開いてやると下の写真のように中からは小さな種子が見られます。 
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2013年7月12日 軽井沢自生のサクラソウの種子

規則正しくびっしりと詰まったサクラソウの種子。
幾何学模様のようですが、いったい何粒くらい入っているのでしょうか?
周辺には、たくさんのサクラソウが実を付けていましたが、(ここの自生地においては)中に種子が入っているものは少ないようです。
それでも、自生地において、このように毎年実が付いて種子ができていることを確認できてうれしく思います。

※2か月前には下の写真のようにきれいな花を咲かせていました。
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2013年5月10日 軽井沢 サクラソウ 

いし
タグ:サクラソウ
posted by 事務局 at 15:53| なんでも日記

2013年06月30日

「蝶の写真展」のご案内とレポート

当会の活動にご協力いただいている栗岩竜雄さんが、
6/25〜7月11日まで、下記の内容で展覧会が開催されています。
ぜひ皆さまこの機会にお出かけください。
(栗岩さんは、7/20(土)の第18回「軽井沢ふるさと探検隊」の講師を予定されてます。)
 
栗岩竜雄 × ピッキオ 共同企画写真展 
「蝶の好物!こんな物まで食餌のメニュー?」

【会期】6月25日(火)〜7月11日(木)9:30〜17:00
【場所】ピッキオビジターセンター(入場無料)
  http://picchio.co.jp/sp/visitorcenter/

★お話し会:6月29日(土)・7月6日(土)15:30〜16:30
ピッキオビジターセンター(入場無料)
栗岩さんが、撮影秘話や蝶にまつわるエピソードを楽しくお話しします。

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追伸(レポート)
7月1日、見学に行ってきました。大変面白い展示で楽しめました。
獣糞?に蝶! といったように、えっ!? と思うような写真の数々。
キャプションの解説も興味深いものばかりで、
今まで知らなかった蝶たちの生活ぶりが分かって、勉強になりました。お勧めです。
管理人
info_up:はやしかわ 6月25日
リンク修正:管理人 6月30日再投稿 7月1日追伸
posted by 事務局 at 11:32| なんでも日記

2013年06月15日

かけだしエゾハルゼミ2013

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エゾハルゼミ(蝦夷春蝉)

おととしのブログにも登場したエゾハルゼミ。軽井沢ではこの時期になると鳴き出すようです。

【参考】2011年6月14日 かけだしエゾハルゼミ

今朝、たまたま歩いていた道でエゾハルゼミの大合唱が響いていました。いろんな角度から鳴き声が聞こえてくるのですが、足元からも鳴き声が聞こえてきます。草にしがみついているものの足元がフラフラ。こちらも「かけだし君」かもしれません。動画を撮影できたので、アップしてみました(手ブレ、ピンボケはご了承ください!)。

2匹のエゾハルゼミのうち、後半のセミは最後(1分20秒を過ぎたころから)鳴きながらおしっこしています。画面の右下にある「全画面」を押すと大きく見ることが出来ます。

いし
posted by 事務局 at 19:04| なんでも日記

2013年06月06日

カヤツリグサ科観察会レポート

2013年6月1日
軽井沢サクラソウ会議でカヤツリグサ科の植物観察会を行いましたのでレポートします。

講師としてお招きしたのは群馬県立自然史博物館・主任学芸員の大森威宏先生。
一昨年、博物館内の植物標本庫を見学させていただいたことがご縁で、今回の観察会が実現しました。
ご専門はカヤツリグサ科の植物だそうですが、カヤツリグサ科に限らず、植物全般に大変深いご見識をお持ちの先生。丁寧で分かり易い解説をしていただけるので、参加者は楽しみにこの日をむかえました。

【参考記事】2011年12月2日 標本庫見学会報告(群馬県立自然史博物館)

参加者は
軽井沢サクラソウ会議のメンバー6名。主に植物標本プロジェクトに参加していて、カヤツリグサ科のように植物同定の難しい科の植物観察に興味津々の仲間。
植物標本作りも兼ねて、見学会のスタートです!

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新緑が美しく、お天気にも恵まれました。


観察会を行ったのは軽井沢の東側エリア。先生は研究のため軽井沢にもしばしば訪れるようで、地形の特徴や植物の知識も豊富。先陣を切ってご案内いただきました。

林道を歩き始めると、次々にカヤツリグサ科の植物に出会います。
特徴や見分け方のポイントなど丁寧に解説していただきながら、同時に植物標本用として個体を採取していきました。

イトスゲビロードスゲシロイトスゲカワラスゲ、あっという間に4種類。そして5種類目のカヤツリグサ科はオタルスゲ

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オタルスゲ


和名は北海道の小樽に由来するものだそうですが、本州、四国、九州にも自生。
先生以外にとっては、「…」。スミレ科やユリ科の植物などと違ってピンときません。似たものがたくさんありそうです。

同定のポイントとして教えていただいたのは茎の付け根の部分

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植物標本用に採取したオタルスゲの茎の付け根


もう少しアップにすると

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オタルスゲの根元のアップ


赤味がかった根元部分には魚の骨のような白い横筋。これがオタルスゲの特徴なんだそうです。 「ほ~ なるほど!」
そして6種類目タガネソウ、7種類目ヒゴクサと続き、8番目と9番目は一緒に観察です。

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アオスゲとイトアオスゲ
 
先生はアオスゲイトアオスゲの2つが近くにあることをすでにご存じで、2つの個体がそろったところで、解説を始めてくれました。
 
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アオスゲとイトアオスゲの違いを説明


大きさの違いだけでなく、細かな違いがあるようです。ちなみにイトアオスゲが上の写真でいう左の小さな個体。和名にイト(糸)がついているのは、「小さな」という意味合いのようです。
10種類目はヒカゲスゲ

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ヒカゲスゲ


生えていたのはコンクリートのよう壁の隙間で、どちらかというとヒナタ(日なた)。和名の印象とは異なる植物でした。
次に、11種類目アズマスゲを見て、12種類目のテキリスゲ

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テキリスゲ


先生から十分に注意を受けたことは、和名の通り「手切りすげ」であること。葉のエッジが鋭く、素手で引き抜こうものなら、簡単に手を切ってしまう要注意植物なんだそうです。

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植物標本用に採取したテキリスゲ


刃物のような鋭い葉っぱを持つうえ、根が深く、標本として採取する際にだいぶ手こずりました。結局、根っこは完全な形では採取出来ず、途中で切断せざるを得ませんでした。
13番目に観察したのは「ど根性スゲ!」ならぬニイタカスゲ

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ニイタカスゲ


とても小さなカヤツリグサ科植物ですが、生命力は強く、アスファルト道路の隙間にでもたくましく生長していました。串焼き用の金串で標本採取(上写真)です。

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ニイタカスゲ


そして14種類目タマツリスゲ、15種類目オオカワズスゲ、16種類目カサスゲと続いて、観察会終了!

わずか3時間で16種類ものカヤツリグサ科植物を観察&標本採取。大変充実した観察会となりました。知らないことだらけだっただけに、実際の植物に触れながらの観察は得るものが多く、メンバー一同大満足でした。
大森先生、ありがとうございました。

番外編1】クジュウツリスゲ
群馬県側のエリアで希少なカヤツリグサも見せていただいました。

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クジュウツリスゲ(群馬県)
 
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クジュウツリスゲ(群馬県)


昔、軽井沢で発見されたのでカルイザワツリスゲと名がついたものの、他の地域ですでに確認されていたものであったり、新たに他の地域で確認されたりして、現在ではクジュウツリスゲと呼ばれています。いずれにしろ個体数が少なく、大切にしたい植物の一つです。

【番外編2】エゾハリスゲ
事前にメンバーの集めていた植物標本の中に全国レベルで希少なカヤツリグサ科植物がありました。観察会終了後、大森先生に同定をお願いした時に分かりました。
エゾハリスゲといって、今まで軽井沢では確認されていなかった種で、全国規模で見ても希少なものなんだそうです。絶滅危惧TB類(EN)

いし
 
タグ:植物標本
posted by 事務局 at 11:35| なんでも日記

2013年04月18日

サクラソウが咲いていました

暖かかった3月、春の訪れが平年よりも早くに進んでいるようです。
早くもコブシが満開となり、オオヤマザクラも咲き始めました。
サクラソウももしかしたらと思って、山に行ってみると、予想通りに咲き始めていました!

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2013年4月18日 軽井沢 サクラソウ

上写真は日当たりのよい場所で咲いていたもの
下写真は別の場所のサクラソウ、つぼみがほんのりピンク色になっていました。

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2013年4月18日 軽井沢 サクラソウ

今年もきれいな花がたくさん咲きますように

いし
 
タグ:サクラソウ
posted by 事務局 at 22:21| なんでも日記

2013年03月20日

上野 科学博物館での『植物学者 牧野富太郎の足跡と今』展を見て

 その昔、牧野富太郎氏が茨城県内原町にある農業の学校にやってこられたという話を、当時在籍しておられた先生に伺っていたので、こんな地方にまでこられていたのだとびっくりしていました。私は、子供のころから植物に関心がありましたので、牧野氏を身近に感じていましたから、久しぶりの上野は心はずみました。

 展示されていた「牧野式植物図」はみごとで素晴らしいです。微細、緻密、具体的、一枚のカラ−写真を見るよりはるかに正確、適確に早く見分けられます。しかもその図をほとんど自分で描いていました。

(牧野式植物図)      (科学博物館見学風景)

 氏は幼くして両親と死別したためか、友達は植物でした。標本は野生植物だけでなく、園芸植物、市場で購入した野菜、切り花まで標本にされていました。

 氏は、「しんどいことを避けてはダメです、友人は年齢の上下はありません、分からないことを聞く場合、年下の者に聞いては恥だと思うようなことでは疑問を解くことは死ぬまで不可能です、学問は無限の技芸です」など、広い、平等な、豊かな、強い人間性の持ち主だったのだと思います。だからこそ日本のあちこちに出向き、沢山の人と交わり、したわれ、植物の世界を広める活動を深め、今日に続いてきているのだと思います。(中原) 

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タグ:植物標本
posted by 事務局 at 21:48| なんでも日記

2013年03月17日

FW: 「牧野記念庭園」見学記 by 標本グループ

 2013310日(日)練馬区立牧野記念庭園に行ってきました。正面で迎えてくれたのは、思いもかけない桜の花でした。「オオカンザクラ」ふっくらした淡い桜色のうれしいお出迎えにニッコリした私達です。

 梅、椿が咲き、トサミズキも満開、草花はハナニラ・フッキソウ・カンアオイそして一番見事に咲いていたのはユキワリイチゲでした。軽井沢で春先に見られるセントウソウが所々で咲き始めていた、季節が1ヶ月半から2ヶ月も違うにだなあと思いながら歩いたことでした。

 牧野博士の使われていた書室は、昭和初期の建物で、ここに書物や標本に囲まれていらしたのかと懐かしさ(?)を感じました。博士の描かれた植物標本図の素晴らしさに感動しました。残された標本の整理が没後55年を過ぎた今もまだ続いているそうです。

牧野サクラソウ標本

(牧野博士の胸像前で)        (牧野博士製作のサクラソウ標本)

 庭園内を歩きながら、サイカチの実、不思議な小さいマツボックリ(大木の赤松なのになぜか軽井沢のカラマツのマツボックリと同じ大きさ)を拾って帰途につきました。大泉学園駅への道端には、ホトケノザとノボロギクが咲いていました。

 私達の軽井沢の植物標本つくりもきちんと保管すれば、後々貴重な資料・証拠となるのだと、改めて思ったことでした。

 この日は気温28度にもなり、汗をかき、強風煙霧とやらで急に暗く温度が下がり、軽井沢に戻ると氷点下。桜の春に、真夏の暑さ、そして冬の寒さ、と何ともめまぐるしい1日でした。(西)

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posted by 事務局 at 11:09| なんでも日記