私が軽井沢サクラソウ会議に席を置いたきっかけは、『もう一度見たい!軽井沢の草原・湿原』 という同会が発行した本に触れたことでした。東京からのUターンでふるさとに戻って数年が経 っていました。タイトル通りの想いがずっと有りましたがすべては思い出の中の世界でしかなか ったのです。 ところが3年前、再草原化プロジェクトの存在を知り、年に一度の草刈りに声が掛かり参加し た時に既に草原の様子が芽生え、懐かしい風景が姿を見せ始めているではありませんか。 その時おもいました。あの本に寄稿して下さった方々にも、そして何より現在の軽井沢の風景、 深い森に囲まれている風景しか知らない子供たちにもこの草原で遊んで欲しいと。 この度、会が続けてきた《軽井沢ふるさと探検隊》のテーマに取り上げて下さった事に感謝で す。 その日は7月20日、早目の梅雨明け宣言が有った夏の日の午後でした。
講師は蝶の研究家の黒岩竜雄さん。見かけた昆虫・小動物や植物の話をしながら15分ほどで 歩くと鬱蒼とした森の道から今日の探検場所の草原に着きました。今日の参加者は総勢20人、 子供達も7人でした。ところで、特に参加してくれた子供たちにとって「ふるさと」ってどん なものなのでしょうね。草原で沢山の野花や昆虫などに触れ、沢山美味しい空気を吸って過ご したひと時に何を感じたのでしょう。 蝶をはじめ多くの昆虫たちは植草との共生関係にあること、このチョウが居るということは この植物が有る、この植物が有ればあの蝶が居るはず、という関係にあるとのことでした。 どこかで読んだ事のあるかすかな知識でしかない事を、やさしく、楽しそうに話をして下さっ た栗岩さんに感謝です。 今、子供時代(ざっと60年前)を過ごしたこの地の風景を思い起こしています。未だ残雪が 残る草はら、その後一面に咲き誇っていたサクラソウ、クリンソウ・・・ 夏休みに走り回った草はら、至る所に有った湿地帯、そこには沢山の昆虫が飛びまわって いました。少し大きなトンボ、あとから分かったのですがシオカラトンボ(子供達は ショートンボといってました)そう言えばこの頃あまり見かけませんが、 どうしてでしょうか? 二度と帰ることのない私の故郷の原風景、せめてこの草原に夢を描きたいと思っています。 この草原に地元の子供達を沢山招いて、本に寄稿して下さった方々と一緒に自然の中に 身を置きあの頃の事を語りたいな、と強く思っています。それには再草原化プロジェクトが 確実に続く事が条件になりますので、沢山の人たちに支援を働き掛けませんか? でも観光地化は嫌ですね。(M.Y.) |
2013年09月11日
第18回 軽井沢ふるさと探検隊 「何があるかな?夏の草はらを見に行こう!」 に参加して
posted by 事務局 at 22:39| なんでも日記